フィットネスバイクでゲームを操作
mmingが開発したフィットネスバイクの運動データをキーボード入力に変換する汎用ツール「BikeToKey」をGitHubで公開しました。
バイクを漕ぐだけで、パソコン上のゲームやアプリケーションを操作できます。キーボード入力を受け付けるあらゆるソフトウェアで使用可能です。
主な特徴
🚴 回転数に応じた自動キー入力
バイクの回転数(RPM)を検出して、速度に応じたキーボード入力を自動的に行います。デフォルトでMinecraft Education Edition向けに設定されています:
- 速く漕ぐ (>55rpm): ダッシュ(W + Ctrl キー)
- 普通に漕ぐ (1-55rpm): 前進(W キー)
- 停止 (<1rpm): 停止(キーを離す)
🎮 幅広い対応アプリケーション
キーボード操作できるアプリケーションなら何でも使用可能です。ゲームだけでなく、学習ソフトウェアやプレゼンテーションツールなど、様々な用途に活用できます。
🔧 自由なカスタマイズ
キー割り当てや速度設定を自由にカスタマイズできます。用途に応じて最適な設定に調整可能です。
📡 ワイヤレス接続
Bluetooth接続によるワイヤレス通信で、設置場所を選びません。
技術仕様
FTMS対応
FTMS (Fitness Machine Service) は、フィットネス機器のBluetooth標準プロトコルです(UUID: 1826)。FTMS対応のBLEフィットネスバイクから以下のデータを取得できます:
- 速度
- 回転数(RPM)
- 距離
- パワー
- 消費カロリー
- 経過時間
使用技術
- Node-RED: ビジュアルプログラミングツールでフローを構築
- RobotJS: キーボード入力シミュレーション
- Bluetooth LE: FTMS経由でのデータ取得
必要なもの
ハードウェア
- FTMS対応のBLEフィットネスバイク
- Bluetooth 4.0以上対応のPC
ソフトウェア
- Node.js
- Node-RED
使い方
- バイクの電源をON
- Minecraftを起動してワールドに入る
- Node-REDで [開始] ボタンをクリック
- バイクを漕ぐ
詳しいセットアップ方法はGitHubリポジトリのREADMEをご覧ください。
開発の背景
動きながら考える子どもたち
ADHD特性のある子どもの中には、座ってじっとしているより、体を動かしている方が集中できる子がいます。
教育現場でも、「動きながら学習する」アプローチの有効性が報告されています:
- 歩きながら音読や暗記をする
- 立って勉強する
- 短時間(5-10分)集中して、動く休憩を挟む
これは単なる「落ち着きのなさ」ではなく、脳の特性によるものです。
研究で分かっていること
米国の研究で、体を動かすこと(フィジェッティング:そわそわ動くこと)がADHD児の集中力を高めることが報告されています(NPR教育、UC Davis)。
BikeToKeyは、この「動きながら集中できる」特性を活かして、デジタル活動に取り組みながら自然に運動できるツールです。「じっと座って勉強しなさい」ではなく、「動きながら集中する」環境を作ることで、発達特性のある子どもたちの学びを支援します。
ライセンス
BikeToKeyはMITライセンスで公開しています。教育現場や個人利用など、自由にご活用ください。