教育版マインクラフト用MakeCode拡張機能を公開
mmingのメンター宮永が開発した教育版マインクラフト用のMakeCode拡張機能3種を、「授業・校務活用素材ポータル」で公開しました。
すべて無料で利用でき、小学校から高校、特別支援学校・学級まで幅広い教育現場でご活用いただけます。
公開した教材
1. カメラブロック拡張機能
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教育版マインクラフトのcameraコマンドをカスタムブロックにした拡張機能です。複雑なカメラワークをビジュアルプログラミングで直感的に作成できます。
通常は名前を聞いてもイメージしづらいイージング関数を、アイコンで視覚的に選べるようにしました。また、色指定ブロックを活用することで、フェード効果の色を視覚的に選択できます。
カメラブロックを並べるだけで連続したカメラワークを組み立てられるため、映画のようなワールド紹介動画やプレゼンテーション教材の作成に活用できます。
2. 回転座標拡張機能
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ロドリゲスの回転公式を利用した座標回転のMakeCode拡張ブロックです。
回転させる座標、原点座標、回転軸、回転角度を指定できるため、3次元空間で自由に座標を回転させることができます。正多角形や複雑な図形を簡単に作成できるだけでなく、一般的に高さ方向に垂直な式で表現されることが多い螺旋のグラフを簡単に傾けるといった高度な表現も可能です。
数学的な概念を視覚的に学習できるため、算数・数学の図形学習やプログラミング的思考の育成に活用できます。
3. 数値ブロック拡張機能
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羊毛ブロックのテクスチャを変更して数値ブロックを作成した拡張機能です。数値と色の関連付けには抵抗器のカラーコードを採用しています。
エージェントが数値ブロックを読み取るためのカスタムブロックを用意しており、読み取った数値を元にアルゴリズムを実装できます。バブルソート、選択ソート、挿入ソートなど、様々な種類のソートアルゴリズムを視覚的に学習できます。
ソートをすぐに楽しめるように、ランダムに数値ブロックを配置するカスタムブロックとスターターテンプレートも提供しています。アルゴリズムの理解だけでなく、謎解きゲームの教材作成にも活用できます。
開発の背景
mmingでは、発達多様性のある子どもたちを含め、すべての子どもたちがプログラミングを楽しく学べる環境づくりに取り組んでいます。
教育版マインクラフトは視覚的で直感的な学習環境を提供しますが、より高度な機能を使うには複雑なコマンドが必要でした。これらの拡張機能により、子どもたちが「やりたいこと」を簡単に実現できるようになります。
Microsoft Innovative Educator Expert 2025-2026認定
継続的な教材開発と教育実践の取り組みが評価され、Microsoft Innovative Educator Expert(MIEE)2025-2026に認定されました。
MIEEは、Microsoft技術を活用した教育イノベーションを実践する教育者のグローバルコミュニティです。引き続き、より多くの教育現場でプログラミング学習の機会を提供できるよう教材開発を進めていきます。
今後の展望
今後も教育現場で役立つ教材開発を継続し、以下の取り組みを進めていきます:
- 新しい拡張機能の開発: 教育ニーズに応じた機能拡張
- 活用事例の共有: 実践的な使い方の紹介
- コミュニティとの協働: 他の教育者との知見共有
引き続き、子どもたちの「できた!」を支える教材づくりに取り組んでまいります。